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農林水産研究成果10大トピックス

2011年

1.人類が初めて目にした天然ウナギ卵-ウナギ産卵場2000 年の謎を解く-(PDF:302KB)

独立行政法人 水産総合研究センターと東京大学大気海洋研究所は、ニホンウナギの産卵日等を精密に推定し、グアム島の西方海域で、世界初となる天然ウナギ卵31 粒の採集に成功しました。この成果により、ウナギの産卵生態と仔魚の成育環境が解明されたことから、シラスウナギの人工種苗生産技術などの開発を通じ、完全人工養殖の実用化の加速が期待されます。

2.放射性セシウムに汚染された農地土壌の除染技術開発・実証急ピッチ(PDF:346KB)

農林水産省は、内閣府総合科学技術会議、文部科学省、経済産業省と連携して、農地土壌の除染技術の開発・実証を実施しました。その結果、表土の削り取り、水による土壌撹拌・除去、反転耕による汚染土壌の埋め込みで、除染効果を実証し、適用場面を整理しました。また、各研究機関でも、除染関連の技術開発が進んでいます。

3.口蹄疫の感染の迅速診断につながる遺伝子検査法を開発 (PDF:227KB)

宮崎大学は、7 つのタイプが知られる口蹄疫のうちアジアで感染が広がる4 タイプについて、迅速に増幅し、検出が可能な遺伝子検査法の開発に成功しました。今後は、この 成果の有用性を検証するための、ウイルスを用いた実証試験の実施が期待されます。

4.水田用小型除草ロボット「アイガモロボット」を開発(PDF:597KB)

岐阜県情報技術研究所は、小型の水田用除草ロボット(アイガモロボット)を開発しま した。水田の雑草を踏みつぶし搔き出すとともに、水を濁らせ雑草の光合成を阻害し、 幼雑草や種に土をかぶせることにより雑草の生育・発芽を阻害することで発生を抑制します。化学農薬を低減した環境に優しい農業への導入が期待されます。

5.ジャガイモの重大害虫シストセンチュウのふ化を促進する物質の化学合成に成功(PDF:228KB)

北海道大学は、ジャガイモの重大害虫であるシストセンチュウのふ化を促進する物質ソラノエクレピンA の化学合成に世界で初めて成功し、独立行政法人 農研機構 北海道農業研究センターとともにこの合成品が強力にふ化を促進することを証明しました。ジャガイモが生育していない畑でふ化させ餓死を促す環境調和型の駆除法の実現が期待されます。

6.ピーマンモザイクウイルス病を予防する植物ウイルスワクチンを開発(PDF:297KB)

独立行政法人 農研機構 中央農業総合研究センター、株式会社 微生物化学研究所、株式会社 京都動物検査センター、京都府農林水産技術センターは共同で、ピーマンモザイクウイルス病を予防する植物ウイルスワクチンを開発しました。開発した植物ウイルスワクチンは、使用規制の対象となる臭化メチルの代替技術として期待されます。

7.世界初、ミツバチの幼虫を女王バチに成長させるたんぱく質を発見(PDF:167KB)

富山県立大学は、ローヤルゼリー中に含まれる成分である「ロイヤラクチン」というたんぱく質が、ミツバチの幼虫を女王バチに成長させることを世界で初めて発見しました。ミツバチの安定供給のための飼育法の開発につながることが期待されます。

8.水稲の乳白粒の発生割合を収穫前に予測(PDF:206KB)

独立行政法人 農研機構 九州沖縄農業研究センターと株式会社 ケツト科学研究所は、玄米横断面の白濁部の画像解析により、水稲の乳白粒の発生割合を収穫の10 日前に予測する機器を開発しました。農業共済の的確な被害申告や共乾施設への混入を防止することにより、品質管理面での活用が期待されます。

9.根こぶ病と黄化病に抵抗性のハクサイ新品種「あきめき」を育成(PDF:247KB)

独立行政法人 農研機構 野菜茶業研究所と株式会社 日本農林社は、ハクサイの土壌伝 染性の主要病害である根こぶ病に強い新品種「あきめき」を育成しました。これは、現 在分かっている根こぶ菌の全てのグループに抵抗性を持つ初めての品種で、防除薬剤が限られ防除が難しい黄化病にも抵抗性を持っています。

10.微細藻類からバイオ燃料を!-次世代のエネルギー源として注目集める-(PDF:425KB)

筑波バイオテック研究所は、油脂を効率的に生産する新種の緑藻類を発見しました。筑波大学も、光合成を行わないが同様に高い油の生産能力を有する藻類の新種を発見しま した。農林水産省は、中央大学に委託して、藻類の育成・選抜、増殖、油脂回収技術等の開発を行っています。藻類の新種の発見、技術開発等により、藻類が生産する油脂の石油代替燃料としての実用化が期待されます。

2010年

1.      天然資源に依存しないウナギの生産に道を開く、世界初の「ウナギの完全養殖」に成功!(PDF:301KB)

水産総合研究センターは、人工ふ化した仔魚(しぎょ)から成長したウナギを人為的に成熟させて、卵および精子を採取し、これを人工授精、ふ化させて仔魚を得ることに成功しました。この仔魚が順調に成長したことにより「ウナギの完全養殖」が実現しました。ウナギの安定供給や水産資源の保護に役立つことが期待されます。 

2.      イネ収量増加遺伝子の発見 -穀物増産を通した食糧危機回避へチャレンジ-(PDF:188KB)

名古屋大学は、コメの収量を大幅に増やせるイネの遺伝子「WFP」を発見しました。多収イネの開発やムギ、トウモロコシなどイネ科作物の多収品種の育成が期待されます。

3.     米粉100%(グルテン不使用)パンの新しい製造技術を開発 -食料自給率向上・米粉需要拡大への貢献-(PDF:468KB)

農研機構食品総合研究所は、米粉100%(グルテン不使用)の新たなパン製造技術を開発しました。米粉パンの製造に欠かせなかったグルテンや食塩を使用しておらず、その代わりにタンパク質の一種「グルタチオン」を加えることで、ふっくらした米粉パンができます。小麦アレルギーの人も食べられるなど、食料自給率向上や米粉の需要拡大が期待されます。 

4.     水稲種子にモリブデン化合物をまぶすことにより直播での苗立ちが改善 -簡易で低コストな水稲の直播技術を開発-(PDF:220KB)

農研機構九州沖縄農業研究センターは、水稲種子に植物の微量要素であるモリブデン化合物をまぶすことで、湛水直播栽培での苗立ちが改善することを解明しました。従来の方法に比べて資材費が10分の1程度で済むうえ、種子への処理作業も容易です。水稲の直播栽培普及の基本技術になることが期待されます。

5.      「コシヒカリ」の全ゲノム塩基配列解読 -日本のおコメの起源と変遷が明らかに-(PDF:120KB)

農業生物資源研究所は、「コシヒカリ」のゲノム塩基配列をほぼ解読。すでに解読済みの「日本晴」と比較して、塩基が1カ所だけ異なる「一塩基多型」を約67,000カ所見いだした。また、コシヒカリのゲノムの起源も明らかにしました。優れたイネ品種を効率よく開発できることが期待されます。

6.      由来の確かな牛卵子の超低温保存技術による子牛の生産、国内で初めて成功(PDF:345KB)

佐賀県畜産試験場は、牛の卵子の長期保存技術の実用化に取り組み、凍結保存した卵子を体外受精させ、発育した胚を再度凍結保存して、子牛を誕生させることに国内で初めて成功しました。牛の卵子の実用的な長期保存技術が開発されたことにより、遺伝的に優れた「雌牛」と「種牛」の交配による品種の改良などが期待されます。

 7.     主要マメ科作物ダイズのゲノム解析に貢献 -有用作物ダイズの学術研究や品種改良の効率化に期待-(PDF:144KB)

理化学研究所など日米の国際研究チームは共同で、大豆のゲノムの約85%を解読し、約4万6000種の遺伝子を発見しました。ダイズの品種改良の効率化が期待されます。

 8.     電磁波殺菌とナノミストを用いた青果物の高鮮度輸送技術の開発(PDF:312KB)

九州大学などの研究グループは、赤外線と紫外線を利用した青果物の電磁波殺菌装置と鮮度保持効果が高い低温輸送用高湿度コンテナを開発しました。開発したコンテナは定置型保蔵庫に利用可能であり、青果物の低コスト鮮度維持輸送に期待されます。

 9.     土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的浄化技術を確立 ―低コストで水田土壌のカドミウムを除去―(PDF:797KB)

農業環境技術研究所は長野県農業試験場などと共同で、カドミウムで汚染された水田土壌を、現場で「土壌洗浄法」により浄化する技術を開発しました。汚染水田に水と塩化鉄を入れて土壌を酸性にして、カドミウムを溶出させ、汚染排水を処理することで除去します。栽培米に含まれるカドミウム濃度は、無処理の場合と比較して、70~90%程度低下します。

 10.  「砂糖・エタノール複合生産プロセス」を開発! -実験プラントでの実証に成功し、実用レベルでの検証へ-(PDF:280KB)

アサヒビール(株)と農研機構九州沖縄農業研究センターは、製糖用従来品種に比べてバイオマス生産量が50%高く、糖収量が30%多いサトウキビの新品種を育成し、バイオエタノールを大量に生産できるシステムを開発しました。南西諸島におけるサトウキビ産業の活性化や地球温暖化ガスの削減効果が期待されます。

 

*(独)農研機構は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構の略です。

2009年

  1. イネの品種改良に新たな歴史を拓く、いもち病抵抗性遺伝子の発見 -美味しく、いもち病に強い品種を開発-(PDF:319KB)
    農業生物資源研究所は愛知県農業総合試験場などと共同で、「陸稲(おかぼ)」から、新しいタイプのいもち病抵抗性遺伝子(pi21)を発見し、ゲノム情報を利用して美味しくいもち病に強いイネ「中部125号」の開発に成功。遺伝子の位置情報を利用して長年にわたる品種改良の問題を解決した初めての事例で、ゲノム情報を利用した品種開発の高度化に期待。
  2. 「SUNTORY blue rose APPLAUSE」新発売 -世界初の「青いバラ」がいよいよ発売-(PDF:395KB)
    サントリーホールディングス(株)は、遺伝子組み換え技術により開発に成功した世界初の「青いバラ」を11月3日から首都圏や京阪神、愛知県内で発売。遺伝子組換え植物への理解増進に期待。
  3. 米粉や飼料用米への利用が期待される九州向け水稲多収新品種「ミズホチカラ」を育成(PDF:262KB)
    農研機構九州沖縄農業研究センターは、玄米収量が一般主食用米と比べ2割多く、倒伏に強い水稲の多収新品種「ミズホチカラ」を開発。米粉や飼料用米への利用が期待。本品種の育成により、我が国の各気候区分(北海道~九州)に対応。
  4. ブタゲノム塩基配列の概要解読が完了 -美味しく安心できる豚肉生産や医療用モデルブタ開発を加速-(PDF:275KB)
    農業生物資源研究所、米イリノイ大学、英サンガー研究所などの国際研究チームは、ブタゲノムの約98%の解読を完了。DNA情報を用いた良質で病気に強いブタ育種の加速化や、医療用実験モデル動物としてのブタの開発促進に貢献することが期待。
  5. 微生物の「休眠遺伝子」を目覚めさせ、新たな抗生物質を発見 -世界初、新薬発見に向けた革新的技術-(PDF:610KB)
    農研機構食品総合研究所とアステラス製薬(株)は共同で、微生物の中で休眠状態になっている遺伝子を目覚めさせる技術を開発し、これを応用して新しい抗生物質を作らせることにも成功。抗生物質の遺伝子の約8割は休眠状態で未利用のまま残されており、新技術を使えば未知の抗生物質を大量に発見できる可能性も。
  6. コメ等の穀物、野菜、果物、肉や魚介類など農畜水産物の産地や生産履歴を判別できる手法を開発した(PDF:538KB)
    首都大学東京は、肉や魚介類、穀物など農水産物の産地を判別できる手法を開発。生育環境による元素の同位対比の違いによって、国内外、都道府県、地域までも判別可能。産地表示の偽装防止、信頼性確保に大きく貢献することが期待。
  7. カドミウム高吸収イネ品種によるカドミウム汚染水田の浄化技術 (ファイトレメディエーション) を開発 -新たな低コスト土壌浄化対策技術として期待-(PDF:228KB)
    農業環境技術研究所などは、カドミウム高吸収イネを「早期落水栽培法」で2~3作栽培することにより、汚染土壌中のカドミウム濃度を20~40%低減できる技術を開発。費用は一般的な客土工法に比べ、7分の1程度で済むため、低コストな土壌浄化法として期待。
  8. 飲むワクチンを可能にする豚への免疫付与技術の開発 -一度で複数の感染症に対応することが可能に-(PDF:241KB)
    農研機構動物衛生研究所と(株)微生物化学研究所は、豚丹毒と豚マイコプラズマ肺炎の豚の2種類の病気に対し、飲むだけで予防するワクチン開発を可能にする免疫付与技術を開発。人工ミルクなどに混ぜて投与できるため労力が軽減でき、価格も安く、豚にストレスを与えない画期的な「飲むワクチン」の実用化に期待。
  9. 伝説の種雄牛「安福(やすふく)」号をクローン技術で復活(PDF:319KB)
    岐阜県畜産研究所と近畿大学は、飛騨牛の元祖とされ、13年前に死んだ後に冷凍保存されていた雄牛「安福号」の細胞からクローン牛を作ることに成功し、望安福と命名。望安福を研究素材とすることによって、安福が死亡した1993年当時にできなかった最新技術、たとえば遺伝子発現解析やタンパク質解析により、和牛のおいしさの秘密を探れるものと期待。また、絶滅した動物でも凍結組織が残っていれば、この技術で再生できる可能性も。
  10. 植物の免疫システムをかいくぐる、カビの「ステルス作戦」の発見 -病原カビに対する新たな防除法の開発に期待-(PDF:1,063KB)
    農業生物資源研究所は、イネのいもち病菌は、イネ表面のワックス成分を認識すると多糖類α-1、3グルカンが菌の表面を覆い、これによってイネの自然免疫システムに探知されずに感染することを発見。イネにα-1、3グルカンを分解する能力を付与することにより、いもち病菌のみならず病害カビ全般に対して強い抵抗性を持つイネの開発に期待。

*(独)農研機構は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構の略です。

2009年全成果資料(PDF:2,988KB)

2008年

  1. 蛍光色を持つ高機能絹糸・繊維の開発に遺伝子組換えカイコを用いて世界で初めて成功(PDF:103KB)
    (独)農業生物資源研究所は、東レ(株)、東京農工大学、群馬県蚕糸技術センター、群馬県繊維工業試験場、理化学研究所及びAmalgaam有限会社との共同研究により、遺伝子組換えカイコによる蛍光色を持つ高機能絹糸・繊維の開発に成功。高級織物としての利用が期待。
  2. 産卵海域で成熟した親ウナギの捕獲に世界で初めて成功(PDF:243KB)
    (独)水産総合研究センターは、水産庁漁業調査船「開洋丸」により産卵海域と推定される海域で成熟した親ウナギの捕獲に世界で初めて成功。ウナギの産卵生態解明と人工種苗生産技術開発の進展に期待。
  3. 生きた牛に音の刺激を与えた時の脳波の一種から、BSEの臨床診断に役立つ方法を開発(PDF:256KB)
    (独)農研機構 動物衛生研究所は、 BSE罹患牛の脳幹機能障害の特徴を聴性脳幹誘発電位で検査する技術を開発。BSEの臨床診断の実用化に期待。
  4. 養豚で発生するリンの再利用技術を開発(PDF:191KB)
    (独)農研機構 畜産草地研究所を中核とする研究グループは、豚舎汚水中のリンをリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)結晶化反応を利用して除去回収し、排水の水質を改善する技術を開発。汚水中の水質汚濁物質濃度の低減と有限なリン資源の回収に期待。
  5. 飼料イネを活用した繁殖和牛の周年放牧による合理的な農地利用法を開発(PDF:293KB)
    (独)農研機構 中央農業総合研究センターは、飼料イネを用いて水田で繁殖和牛を周年放牧する方式を開発。家畜生産及び農地保全コスト低減を図る有効な技術として期待。
  6. イネ科作物の葉の表面などに生息する微生物が生分解性プラスチックを効率よく分解(PDF:754KB)
    (独)農業環境技術研究所は、イネ科作物の葉の表面から生分解性プラスチックを強力に分解する2種類の微生物を発見。これらの微生物の活用により、使用済みの生プラを効率よく分解する技術の実用化が期待。
  7. 農作業の負担を大幅に軽減する「ロボットスーツ」を開発(PDF:123KB)
    国立大学法人東京農工大学は、超音波モーターを用いて、農作業の負担を軽減するパワーアシストロボットスーツを開発。負担のかかる農作業の大幅な軽減が期待。
  8. 玄米反収が800kgを超え飼料米用品種として有望な「モミロマン」を育成(PDF:248KB)
    (独)農研機構 作物研究所と九州沖縄農業研究センターは、飼料用米・稲発酵粗飼料向け水稲新品種「モミロマン」を育成。玄米収量が10アール当たり800kgの多収を実現。飼料米への利用を期待。
  9. 植物が病原菌から身を守る免疫反応の指令役となるタンパク質をイネで発見(PDF:195KB)
    国立大学法人奈良先端科学技術大学大学院は、イネのOsRac1タンパク質を含む複合体が、植物の病害抵抗性において中枢を担うことを証明。耐病性付与により作物生産安定化に寄与することが期待。
  10. 肥料を大幅に削減できる露地野菜向け部分施肥技術の開発(PDF:203KB)
    (独)農研機構 中央農業総合研究センター、東北農業研究センター、井関農機株式会社は、キャベツ・ハクサイ栽培前のうね立て作業時に、苗を移植する位置付近の土壌に肥料等を攪拌しながら帯状に施用する技術を開発。施用量の削減と低コスト化を期待。

*(独)農研機構は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構の略です。

2007年

  1. イネでいもち病など複数の病害に強い防御機能を発揮する遺伝子を、世界で初めて発見
    (独)農業生物資源研究所は、イネの遺伝子「WRKY45」(ワーキー45)に、いもち病を含む複数の病害に対して極めて強い防御機能があることを世界で初めて発見。安定した病害抵抗性品種育成への利用が期待。
  2. 世界で初めて日本酒、ワインから原料品種を判別できる技術を開発
    (独)農研機構 食品総合研究所は、日本酒、ワインから原料品種を判別する技術を開発。食品表示の信頼性確保や育成者権の保護に期待。
  3. 環境への負荷がより少ない低濃度エタノールを用いた低コストの新規土壌消毒法の開発
    (独)農業環境技術研究所は、2%程度の低濃度のエタノールを用い、広範囲の土壌病害虫などに防除効果のある低コストの新規土壌消毒技術を開発。臭化メチルを代替する土壌消毒技術として実用化が期待。
  4. 自在に花を咲かせる夢のホルモン(フロリゲン)を世界に先駆け発見! ~イネの遺伝子研究により70年の謎を解明~
    国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学は、開花性に関するHd3a遺伝子により作り出されたタンパク質が花成ホルモンであることを稲の実験で発見。作物の開花時期を制御する薬剤の開発に期待。
  5. 「ニジマスしか生まない代理ヤマメ両親の作出に成功」-マグロをサバに生ませることが可能に?-
    国立大学法人 東京海洋大学は、不妊のヤマメにニジマスの精巣細胞を移植し、ニジマスしか生まないヤマメ両親の作出に成功。サバにマグロを生ませることに期待。
  6. 開花せず花粉を飛散しにくいイネの突然変異体と原因遺伝子を発見
    (独)農研機構 中央農業総合研究センター、東京大学及び九州大学は、周囲に花粉を飛散させにくい閉花受粉性のイネの突然変異体を発見。そのメカニズムを解明し、原因遺伝子を特定。遺伝子組換えイネの実用品種開発に向けて交雑防止技術としての活用が期待。
  7. イネの遺伝子数は約32,000と推定、うち、29,550の遺伝子の位置を決定し、情報を公開
    (独)農業生物資源研究所は、(独)産業技術総合研究所および情報・システム研究機構国立遺伝学研究所と共同して、イネのゲノム全塩基配列上に存在する 29,550の遺伝子の位置を決定し、これをもとにイネの遺伝子数は約32,000個と推定。今後のイネ育種など研究の促進に大きく貢献するものと期待。
  8. オーストラリア産に匹敵する高品質で、しかも多収。日本めん用小麦新品種「きたほなみ」
    北海道立北見農業試験場(農林水産省小麦育種指定試験地)は、うどんの加工適性がオーストラリア産小麦ASWに匹敵する品質で、製粉性が優れ、多収で穂発芽に強い小麦新品種「きたほなみ」を育成。国内産小麦の品質・生産性の向上に期待。
  9. シロアリが卵を認識する化学物質、卵認識フェロモンの正体を明らかに
    国立大学法人 岡山大学大学院はシロアリの社会行動を強力にコントロールする卵認識フェロモンの特定に成功。新しいシロアリ駆除システムの開発に期待。
  10. 特定の除草剤に耐性をもつイネを、必要な遺伝子だけをピンポイントで組み換えて作ることに世界で初めて成功
    (独)農業生物資源研究所とクミアイ化学工業(株)は、イネが元々持っている遺伝子を意図した通りにピンポイントで改変することに成功。デザインどおりの品種改良が可能になると期待。

*(独)農研機構は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構の略です。

2006年

  1. 渋皮が簡単にむける画期的なニホングリ新品種「ぽろたん」(PDF:268KB)
    〔(独)農研機構果樹研究所は、渋皮が簡単にむけるクリの新品種育成に成功。クリ関連産業の活性化に期待。〕
  2. BSEの人為的発症に成功(PDF:227KB)
    〔北海道立畜産試験場は、BSE感染牛由来材料を牛の脳内へ接種する「BSE伝達試験」を実施し、臨床症状を伴うBSEの再現に日本で初めて成功。BSEの早期診断手法の開発に期待。〕
  3. イノシシの跳躍特性の解析と「金網忍び返し柵」の開発・普及(PDF:1006KB)
    〔(独)農研機構近畿中国四国農業研究センターは、防護柵に折り返し(忍び返し)をつけることで、イノシシに圧迫感や錯覚を起こさせる飛び越え侵入防止柵を開発。鳥獣害被害の減少に期待。〕
  4. 稲発酵粗飼料を用いた肉用牛の飼養技術を開発(PDF:226KB)
    〔(独)農研機構畜産草地研究所と同中央農業総合研究センターが中心となって、稲発酵粗飼料を繁殖雌牛、育成~肥育期の肉用牛に給与する技術を開発。飼料自給率の向上に期待。〕
  5. 海のミジンコが海深くCO2封印-温暖化抑制に重要な役割-(PDF:176KB)
    〔(独)水研センター東北区水産研究所と東京大学海洋研究所は、北太平洋の動物プランクトンが、大量の炭素(CO2)を表層から深層に輸送していることを解明。全球的な炭素収支の精度向上に期待。〕
  6. 農耕地から発生する温室効果ガスである亜酸化窒素の発生量を正しく推定 -施肥法改善による抑制の可能性も明らかに-(PDF:332KB)
    〔(独)農業環境技術研究所は、水田から発生する窒素肥料由来の温室効果ガスである亜酸化窒素の投入肥料当たりの発生量が過大評価であったことを解明。適正な地球温暖化防止施策決定に期待。〕
  7. 植物の乾燥耐性機構の解明と乾燥耐性植物の開発に成功(PDF:128KB)
    〔(独)国際農林水産業研究センターは、 植物乾燥耐性に係る遺伝子(AREB)が働く機能を解明し、本遺伝子をシロイネナズナに導入し乾燥耐性植物の開発に成功。世界の食糧問題の解決の一助を期待。〕
  8. イネ栽培化の鍵となった脱粒性抑制遺伝子を発見(PDF:132KB)
    〔(独)農業生物資源研究所、(社)農林水産先端技術産業振興センター及び(独)国際農林水産業研究センターは、熟したときに種子が穂から落ち易い性質を抑制する遺伝子を同定。インディカ米の収量の増加に期待。〕
  9. 中国産アサリの迅速判別法を開発(PDF:170KB)
    〔(独)水研センター瀬戸内海区水産研究所は、国産アサリとは系統的に差の大きい中国産アサリについて、PCR法(ごく微量のDNAから目的とするDNA 領域を短時間で数10万倍にも増殖)を用いた迅速判別手法を開発。偽装表示の防止による国民の食に対する信頼の確保に期待。〕
  10. 寒締めでホウレンソウの硝酸含量が低下-良食味で安全・安心な冬野菜の生産-(PDF:455KB)
    〔(独)農研機構東北農業研究センターは、過剰摂取が問題とされる硝酸の含量が寒締め栽培(収穫可能な大きさまで育った時点でハウスの裾を上げ、外気を入れて中の温度を下げる)により低下することを解明。良食味で安全・安心な冬野菜の生産に期待。〕

*(独)農研機構は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構、(独)水研センターは、(独)水産総合研究センターの略です。

2005年

  1. スギ花粉症緩和米によるアレルギー症状の緩和-マウスで科学的有効性を証明-(PDF:81KB)
  2. イネゲノム塩基配列国際コンソーシアムが37,000個の遺伝子を解析-完全解読塩基配列を基に、イネゲノムの詳細な特徴が国際共同研究で明らかに-(PDF:79KB)
  3. 環境に優しい、安心・安全な農業の実現に向けた『微生物を生きたまま種子にコーティングし保存可能にする技術』を開発-野菜をはじめとする土壌伝染性病害防除に向けた画期的研究成果-(PDF:73KB)
  4. カドミウムで汚染された水田の土壌洗浄法による修復(PDF:71KB)
  5. メチル化カテキンを含む茶葉を原料とした緑茶容器詰め飲料として製品化(PDF:73KB)
  6. 新部材・新工法による施設園芸用大型鉄骨ハウス低コスト化の見通し立つ(PDF:78KB)
  7. カーネーションの花持ち性の向上(PDF:73KB)
  8. バイオメディカル産業に貢献する遺伝子組換え豚と山羊の生産に成功(PDF:80KB)
  9. 農薬の効かない”いもち病菌”が九州全域に発生薬剤耐性菌は複数の起源に由来と判明(PDF:76KB)
  10. 砂漠化等不良環境に対応できる作物の開発(PDF:67KB)

2004年

  1. イネゲノム塩基配列完全解読を達成(PDF:13KB)
    -食料問題解決のためのロゼッタストーン解読、農林水産大臣へ報告-
  2. 単為発生マウスの誕生に成功(PDF:16KB)
    -哺乳類における新しい生殖システムの構築-
  3. カイコゲノム概要塩基配列の解読に成功(PDF:12KB)
    -昆虫新産業創出の基盤完成-
  4. 小型可搬式・低コスト高効率の新しい熱・電エネルギー供給システム「農林バイオマス3号機」の開発(PDF:16KB)
  5. ウンカの海外からの飛来を高精度に予測するシステムを開発(PDF:16KB)
  6. 農薬適正使用判定サーバシステムの開発(PDF:16KB)
    -誤った農薬使用を事前に警告し、適正使用を支援する-
  7. ナタネ・ヒマワリ油を精製した100%バイオディーゼルで業務用マイクロバスを運行(PDF:16KB)
    -トラクタ燃料などの地域自給システムへの第一歩-
  8. 温暖化は日本各地で果樹の生育に影響を及ぼしている(PDF:16KB)
    -温暖化による果樹農業への影響について調査結果まとまる-
  9. ブドウの果皮色が黄緑色から赤色に突然変異したメカニズム(PDF:16KB)
    -原因となるアントシアニンの合成制御機構を分子生物学的に解明-
  10. 環境勘定による農業・農村の多面的機能の評価(PDF:16KB)
    -新たな手法で再評価-

2003年

  1. イネの遺伝子3万2千個の収集・塩基配列解読終了
  2. 世界で初めてシラスウナギの人工生産に成功-ウナギの完全養殖の実現に目処がつく-
  3. バイオマスの多段階ガス化/コ・ジェネレーションシステム試験装置「農林バイオマス2号機」の開発
  4. イネ種子における低グルテリン形質の発現メカニズムの解明
  5. 世界で初めて!!体外で生産した受精卵の非外科的移植による子豚の誕生
  6. ペプチド薬を多量に含む遺伝子組換え米の作出システムを開発
  7. モモとナシのDNA鑑定
  8. オカラを原料にした耐水性生分解性素材-グルテンミール添加の射出成形法でどんな容器も成形可能-
  9. 大型鯨類の新種発見!
  10. 昆虫変態のキー酵素遺伝子を発見-安全な農薬の開発に期待-

2002年

  1. イネゲノム研究-イネゲノム重要部分の塩基配列解読終了-(PDF)
  2. バイオマスガス化メタノール製造試験装置「農林グリーン1号機」の開発
  3. 異常プリオン蛋白質を強力に不活化する新規酵素の発見
  4. おいしくなった腎臓病患者用のお米新品種「LGCソフト」を開発
  5. イネミトコンドリアゲノムの全構造解読-トウモロコシ、コムギ等の主要穀類を含む単子葉植物で世界初の解読-
  6. 「遺伝子が見えた!」-ナノレベルで世界初、新顕微鏡でDNAの直接観察が可能に-
  7. 8ヶ月で開花するリンゴの開発に成功
  8. リンゴ摂取による気管支ぜん息等アレルギー疾患予防効果の解明
  9. 6,591個のイネ遺伝子を位置づけた高密度遺伝子地図の作成
  10. 抗生物質耐性遺伝子を使わない遺伝子組換え植物選抜技術の開発に成功-イネ由来の遺伝子を活用-

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