平成10年度「動物ゲノムの効率的解析手法及び有用遺伝子の利用技術の開発」(カイコチーム)の事前評価結果の概要
 
 平成11年2月17日から2日かけて、畜産試験場において「動物ゲノムの効率的解析手法及び有用遺伝子の利用技術の開発」(カイコチーム)の事前推進評価会議が開催された。
 
1 プロジェクト研究の概要
(1)プロジェクトの内容及び目的
 農林水産業の新たな発展と新産業創出の要請から、昆虫の持つ機能の解析と利用の研究が注目されている。本研究では、世界最高の品質と生産性を持つとともに、遺伝資源として系統的に保存され、かつ遺伝学をはじめ諸分野の研究蓄積が豊富なカイコを素材として、ゲノム解析及び利用に関する研究を実施する。
 
(2)11年度予算額  85百万円(カイコチーム)
 
(3)研究課題・研究年次
 @カイコの遺伝子地図の構築(平成11〜15年)
  ・分子遺伝子地図の高度化と古典的地図との統合
  ・物理地図の作成
 Aカイコのゲノム地図利用法の開発(平成11〜15年)
  ・ゲノムDNA利用法の開発
  ・高品位・高品質に係わるQTL、ETLの解析
 B昆虫特異的遺伝子の単離及び解析(平成11〜15年)
  ・特異機能に関する遺伝子の単離
  ・抵抗性に関する遺伝子の単離
 
2 評価委員
  広瀬 進 国立遺伝学研究所 教授 
  古賀 克己 九州大学農学部 教授 
  宮崎 昌久 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所 遺伝育種部長 
  鈴木 修 農林水産省農林水産技術会議事務局 研究開発官 
 
3 検討・評価事項
 「動物ゲノムの効率的解析手法及び有用遺伝子の利用技術の開発」(カイコチーム)は研究開始に先立って研究の計画等の取りまとめを行い、問題点等を総合的に検討した。
 
4 評価の方法
(1)実施方法
 評価に先だって、小課題ごとに、各担当研究者が研究目的、方法、問題点等を発表し、質疑応答を行い、これらを踏まえて、各評価委員が小課題ごとに評価票を用いて評価を実施。
(2)評価項目・基準
  評価項目
   @農林水産業・農林水産行政への貢献の可能性
   A創造性、新規性、先進性
   B計画の達成可能性
  評価基準
   「A」「B」「C」「D」の4段階
(3)評価結果の予算配分等への反映方法
 小課題ごとに評価委員の評価項目・基準に基づく評価を点数化し、プロジェクト研究予算の一定額を評価点数に応じて小担当課題に配分。
 
5 評価結果等
 評価の結果、以下の指摘を受け、改善を行った。
(指摘事項)
@プロジェクトの中心となる課題が複数の研究グループによって担われているので、各研究グループ間の関係を密接にして協力体制を整えることが重要である。
A研究によっては研究費のかかるテーマもあるので予算の重点化が必要である。
(改善措置)
@年度末に行われる推進評価会議での情報交換のみでなく、必要に応じて課題担当者間で研究の進捗状況等連絡を取り合うことが確認された。
A研究内容に十分配慮しながら、外部評価委員の評価に基づき、予算の重点配分を行った。
 
6 評価結果等の紹介先
 農林水産省農林水産技術会議事務局 研究開発課
                   Tel03-3502-8111内線5099